今後の保育に関するお知らせ。追記有り。(4月14日現在)

皆様

こんにちは。

いつも湘南幼児学園にご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございます。
毎日厳しい状況の中で、様々なご負担の中お過ごしの事と存じます。また、保育自粛にご理解ご協力いただき、ご不便をお掛けして大変申し訳ございません。

現在、湘南幼児学園は、先日の緊急事態宣言発令後、自治体より自粛要請を受け、自粛開園という形で運営しております。
2018年5月16日に園舎にて保育を開始し、今年3年目を迎えました。やっと3学年揃っての保育をスタートする大切な一年として、準備をしておりましたが、想像すらしていなかった、疫病による社会の混乱と、大不況に突入したという年を、誰が想像していたでしょうか。
災害ではなく、疫病・伝染病は、どんな人にも、どんな国にも、豊かでも、貧しくても、平等に、公平に襲ってきます。予防することは出来ても、根本の解決策は誰も知り得ないというのが、日本を含めた現在の世界情勢で有り、過去の歴史を振り返ると、そのタイミングが現在の世界を襲う新型コロナウィルスであることは、容易に想像がつくことで有ります。だからこそ、感染を拡大させないための、80%減の接触率という数字を遂行するために、苦しい状況の中みなさんと同じ状況で立ち向かっております。

一部の認識として、弊園が株式会社で運営しているから、利益追及であるとか、自粛なのに費用がかかるのに違和感を感じるとご指摘を頂いております。弊社には株主がおります。さらに非上場の株式会社であるのは紛れもない事実でございます。

前身の湘南幼児学園が閉園してから、たった一年で園を再開するには、出来るだけ速やかに資金調達を行い、建設工事を短期間で行わなくてなりませんでした。最短で資金調達できるのが、株式会社という形態であったため、このような形でスタート致しましたが、皆様に誤解を招く事案となっているのであれば、代表として謝罪致します。大変申し訳ありません。
2006年教育基本法が改となり、新規幼稚園を開設するには、相当な時間を費やす必要があり、かつ学校法人しか開設できない状況を鑑みると、休園後再開までに何年かかるか、全く見通しが立たないとなど、しっかりと説明しなかった私の責任であります。重ねてお詫び申し上げます。

このような中で、2017年3月16日に急を要して会社設立、その年に多額の借入金で、創設者より事業譲渡を受け、一刻も早い運営再開に向け、多額の建設費用を借入金で賄い、湘南幼児学園は運営しております。今期も収益は予想より大きく下回り、情け無いほどの赤字決算を迎えました。それでも金融機関への返済は30年続きます。

すべて株式会社が、利益を追及を目的として設立する事が正解であるなら、このような収益度外視の教育事業に出資する出資者や金融機関は皆無と言っても過言ではありません。このような状況下であっても、取引金融機関や出資者の方は、株式会社でありながら新たな地域貢献型組織の体を実践する教育施設にしてはどうか、とご提案・ご指導を受け、今後10年続く赤字経営でもご支援を賜りながら、日々の運営を行っております。そうした皆様のご支援に感謝してなんとか運営しておるのが現状でございます。

正直、このような激動の大変革時代であっても、誰も代わりに資金調達してはくれません。
毎月の従業員への給与、取引先への支払い、社会保険の負担、法人税、地方税、設備改修の積立、消費税の負担、そして金融機関への返済という状況をなんとか切り抜けているのが現状です。今回のような想定出来ない自体が発生した場合、何としても事業を継続しなくてはなりません。それはこの地域に居を構える皆さんのお役に立つ事が、株主、私の使命であるからです。

いつ再開するかわからない自粛生活の中、皆様の財産も不安に晒されているかと思います。
私としても、これ以上の負担をお願いするわけにはいかないが、園を継続し続けるためには、多くの費用を負担しなくてはならないという厳しい状況でもあります。

保育料などのお問い合わせを頂く度に、心が痛みます。これ以上の負担を皆様に強いるのは、苦しみの境地であります。
そうした判断を職員たちと十分話しあい、昨日夏休み短縮などの措置をお知らせしました。できる限り保育教育内容の充実をはかるように致しますので、保育料金やバス代を含めた諸費用の引き落としは、継続させて頂きますのでご理解の程お願い致します。と昨日連絡をさせていた次第でございます。本当に皆様申し訳ございません。

今後、皆様への負担を軽減するために、国による補償などがあれば、早急な対応を致しますが、現状全く国からの補填、補償のない中で、再開に向け自粛運営を継続している現状もご理解いただけますようお願い致します。

結びとしまして、時々刻々と状況が変化しております。今後急激に社会情勢が変化し、大きな情勢転換が生じる可能性もございます。皆様と情報共有をしっかり進めて参りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

湘南幼児学園 田中 重徳